REQST blog

今日のレクスト

衝撃のNS-A/Aコンバーター誕生! その2

レクスト25周年なので、このオーディオの仕事を25年やっていることになります。その25年の経験のうち、中でも衝撃的だった出来事が2つ。ひとつはCD盤再生の限界を突破したNS441D技術で、もうひとつが今回のNS-A/Aコンバーターです。

NS441D技術は、音楽制作スタジオで鳴っているCD規格44.1kHz/16bitマスターの音と、家庭で鳴っているCD盤の音があまりに違うことから、CD盤再生には大きな音質劣化原因があると仮定。原因は不明ながら、解決方法を見つけ出したのがNS441D技術でした。

では、今回のNS-A/Aコンバーターとは?

NS441Dは音楽制作スタジオの音を再現したいという明確な目標がありました。NS-A/Aコンバーターは、ある意味で偶然の産物。アナログ音声伝送の音質改善を研究していたところ、とんでもない発見があったのです。

アナログ音声伝送に大きな音質劣化原因がある!

レクストだけでなく、音楽制作現場やオーディオ界ではケーブルによる音質変化という事実を、もちろん認識しています。とはいえ、そこまで音質劣化しているとは私も想像していませんでした。

正確なイメージで言うと、音質劣化というより、音質変質。周波数特性が変化していたり、音量が小さくなっていたりするのなら、計測器で判別可能です。ですが、この音質変質はやっかいで、測定機では見えてこない現象。

更に困ったことに、音楽制作のプロ・エンジニアもオーディオ業界のマエストロも、もちろん私も、まさかここまでアナログ音声伝達で音質変質しているとは夢にも思っていないので、そこまでの改善策を探求してこなかったのが実情です。

相変わらず原因は分かりませんが、解決策だけは実用化できました。それがNS-A/Aコンバーターです。

今までの人生で聴いたことのない音。音楽制作スタジオでもオーディオでも、まさかこんな音が出るなんて誰も知らない音。そんなサウンドを目の当たりにしたのなら、そりゃもう腰を抜かしますって!・・・(つづく)