セミナー『【衝撃】オーディオ界の知らないCD音質の真実』のコメントに長文のお返事を書きましたので、こちらにも転載しておきます。
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CD盤面からのアプローチは素晴らしいと思いますし、今後の大発見も大いに期待しております。探究心こそオーディオ発展の源流ですので、オーディオ大先輩の皆さまには、ぜひこれからも様々な角度から挑戦し続けていただきたいと思っております。
私がこのセミナーで解説したのは、44.1kHz/16bitマスターとCD盤の音質差です。CD盤になってからの音質向上施策とは、同じオーディオ音質向上という棚ではあるのですが、同じ棚の中でも別ジャンルであるとご想像ください。
44.1kHz/16bitマスターは市販されていませんので、一般的に聴く機会がありません。44.1kHz/16bitマスターとCD盤との音質差を聴き比べる術が無いことから、オーディオ界の知らない情報として公開しました。
では、44.1kHz/16bitマスターとCD盤面クリーニングと、どちらが高音質か? 別に勝負をつけることなく、どちらも音が良い。それで良いではありませんか。CD全盛期なら興味深い比較試聴だったと思いますが、既にCD規格自体がその役目を終えようとしております。レクストではCD盤の直接再生は既に行っておりませんので、CD盤面クリーニングを追試する術がございません。どうぞお許しください。
CD盤面に塗り物をするというのは25年以上前からあるテクニックです。当時はスプレーの内容物が公開されていなかったので、ご提案のIPAでは無いでしょうが、それこそ様々な液体を塗って楽しんだものです。CD盤への塗り物技を総称して、当時はケミカル・チューニングと呼ばれていたと記憶します。研磨という意味で使ったのではありませんが、説明不足でした。申し訳ございません。
15cm四方技やその他の無料テクニックは、動画内で解説しました通り100点満点中で2ポイントくらいを稼ぐ技です。あくまで無料でできる、簡単で再現性が高く、しかも元の音に戻せるというテクニックです。
とはいえ、あまり影響が無かったということは少々残念。もしかすると、まだまだオーディオ道として高みを目指してチャレンジできる伸びしろがある可能性があるのかもしれません。
セミナーではエクササイズ動画もご用意しておりますので、ご興味があれば挑戦してみてください。
↓セミナー『位相反転の超難易度比較試聴に挑戦せよ!』
https://youtu.be/reg-IH50ad0
CDに、とてつもない音が入っているというのは、私も本当にそう思います。そしてハイレゾにも大きな夢があります。なんといっても音楽を記憶する器が大きいのですから!
半世紀近い歴史があるCDに比べると、ハイレゾはまだヨチヨチ歩きです。音楽制作側もハイレゾへの音楽記録が完璧かというと、慣れているCD規格に比べたら、まだまだ研究の余地あり。
夢のあるハイレゾではあるものの、私たち音楽好き&オーディオ好きが応援しなければ、あっという間にサブスク圧縮音楽が主流となってしまうのです。ですので、私は大きくハイレゾの応援旗を振り続けております。